6.20.2011

6/20 『そらのはなし』

今日の神戸市内の夕焼け空です

《ももいろ》

こういう空に出会うたび
高村光太郎の『あどけない話』が浮かびます

智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間(あいだ)に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。
 
大阪市内出身の嫁PITには
智恵子のいう『ほんとの空』はむかしなじみではありません

昔山口県に住んでいた頃やカナダにいた頃は
『ほんとの空』を見ながら
大阪の灰色にネオンが反射したような
むかしなじみの空を懐かしんだものでした

澄み渡った青い空であれ
濁った星の見えない空であれ
人は自分が生まれ育った空を見ると落ち着くのかも知れません

こんなにも美しい詩に詠まれた
福島県の安達太良山の上には今どんな空が出ているのでしょうか

関西にも多くの方が被災地から避難してこられたと聞きます

今日の神戸の美しい夕焼けを見て
どんな気持ちでおられるのか
見かけがどんなに美しくても
ふるさとの空より美しいものはない

けれども
皆さんがいまはここで生きていくしかないならば
周りにいる私たちが少しでも温かくお迎えしよう
夕焼けを見ながらそんなことを思いました
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